各教室の取り組み
杏林大学医学部では、学部全体として国際化に関わるサポートを実施するだけでなく、
各科においても独自にさまざまな取り組みを行っています。
脳神経内科学教室
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脳神経内科学教室では、教育と診療・研究の両面でグローバル化に努めています。教育においては、海外医学部の学生の短期臨床実習を受け入れています。診療・研究においては、フィッシャー症候群における病因的自己抗体(抗GQ1b抗体)を発見した先代の千葉厚郎教授の発表論文が、ギランバレー症候群に関する100年にわたる臨床・研究業績をまとめた『GBS100:Celebrating a Century of Progress in Guillain-Barré Syndrome (Willison, H. J. and Goodfellow, J. A. (Eds.)), 2016』誌において、Top3 articleとして紹介されるなど、世界の研究者から注目されています。また、病態生理学教室と共同で、海外のneuroscientistやneurologistとの交流を行っています。
心臓血管外科学教室
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心臓血管外科学教室では、教室員の海外留学をサポートしており、過去にはスタンフォード大学Dalman教授のラボにおける腹部大動脈瘤治療に関する研究や、M5海外クリニカルクラークシップにおける「CHUオーベルニュクレルモンフェラン大学病院 心臓外科臨床実習」への参加などの実績があります。海外からの医学生臨床実習の受け入れも実施。フィリピンやイタリア、スペイン、フランスなど、さまざまな国の医学生との国際交流を行っています。また、当科で命名された心臓腫瘍『Swinging cardiac calcified amorphous tumor』に対する国際的疫学研究など、研究面での国際化にも積極的に取り組んでいます。
眼科学教室
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眼科学教室では、故樋田哲夫先生が遺してくださった基金を活用した短期間の海外研修制度「Hida Memorial Study Abroad Award」の活用を推進しています。本制度は杏林アイセンターの研修医2年目以降〜助教までの医師を対象に、海外留学にかかる旅費や宿泊費のサポートを行うものです。研修先施設や期間は杏林スタッフにより認定するなど、いくつか条件があります。詳しくは杏林アイセンターの担当者までお問い合わせください。
皮膚科学教室
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皮膚科学教室では、国際交流活動の一環として海外からの若手皮膚科医師の短期臨床研修(見学)の受け入れや、若手教室員の海外学会への参加促進を行うほか、教室員の短期臨床研修留学などの支援も行っています。また、教室主任をはじめ教室スタッフは、海外学会での教育講演などにおいて杏林発の診療技術・最新の研究知見を発信することで、グローバル化に努めています。